【コラム14】一歩進んだ情報収集!雪崩を回避せよ!
Hola(オラ)!
雪山ライフ楽しんでますか?
今年は暖冬みたいで、雪があまり積もっていない地域もあるようですが、これから2月にかけて雪山シーズン真っ盛りになりそうですよね。
しかし実は、これまでの観測データから2月が最も雪崩が多いという結果も出ています。
雪山を登る以上、安心安全な登山をするためにも、雪崩には要注意です。
とはいえ、雪崩ってどうやって注意すればええのんや?
と思う方も少なくないはず。
そこで今回は、「日本雪崩ネットワーク」を取り上げてみたいと思います。
目次
日本雪崩ネットワークとは?
日本雪崩ネットワーク(JAN:Japan Avalanche Network)は、冬季アウトドア活動の雪崩安全に係わる非営利の専門団体です。雪崩教育・雪崩情報・事故調査・リソースの提供を4つの柱に活動しています。会員は、山岳ガイドやスキーパトロール、救助隊員など現場プロや雪崩研究者あるいは訓練を受けた一般山岳利用者など幅広い人材で構成されています。(引用:日本雪崩ネットワーク概要 https://www.nadare.jp/whats-jan/index)
ざっくりいうと、「雪崩」をキーワードに多様な人が集まり、雪崩に対する教育や情報を提供してくれているというわけです。
どんなことをやっているのか?
日本雪崩ネットワークは次のことを行っています。
教育
雪崩の危険性に関する啓発や、講習会などを行っています。
情報
積雪の状態をデータとしてまとめ、雪崩の危険度合いを伝えるなど、情報を発信しています。
こういった情報は、欧米の公的機関が使用しているものと同じ雪崩危険度及び構成要素で実施しています。
事故調査
雪崩が起きた際など、現場調査や状況の聞き取りを実施しています。
リソース
雪崩の知識を深めるための書籍の出版や翻訳、安全啓発に役立つチラシ作成・配布等を行っています。
どんなふうに活用する?
では、この日本雪崩ネットワークをどのように活用したらよいでしょうか。
日本雪崩ネットワークでは「雪崩危険度」という情報を提供しているので活用してみましょう!
まずは、サイト上の「雪崩情報」を見ます。
様々な山の最新雪崩情報が更新されていますので、参照します。
下記では、2020年1月13日の白馬岳の情報を見ています。
標高によって、「アルパイン」「森林限界」「森林帯」と別れており、それぞれで雪崩危険度が示されています。
白馬岳は、山頂近くは危険度「4高い」、森林限界を超えたあたりは、「3警戒」、森林帯では、「2留意」となっていますね。
ということは、白馬岳は現段階では雪崩の危険性が高いということが想定されます。
危険度に応じてどのように行動したらよいのかは、次の図のように示されています。
次のリンク先から飛ぶことができるので参照してください。
https://www.nadare.jp/docs/AvalancheDangerScale_JAN2017.pdf
これらから判断すると、白馬岳は雪崩の危険性が高いので、雪崩地形内においての行動はやめておくのが無難ということにでもなります。
まとめ
以上、簡単に日本雪崩ネットワークの情報活用について紹介してみました。
これらの情報源も活用して安全登山につなげていきましょう!
今回はこの辺で。
アディオスグラシアス!