2019.07.06-07.07 白馬岳〜不帰キレット〜唐松岳(満足度★★★)
『大キレット行こう!』
という話を隊長として、でもその前に練習しないとなあと思ったので、3大キレットの一つである不帰キレットに行きました。
不帰は、『かえらず』と読みます。
今回はメンバーの都合がつかなかったから久々のソロ登山!
一人登山が久しぶりすぎるし、行先は不帰キレットだし、前日からそわそわしていました。
今回のルート
1日目 猿倉 → 白馬尻荘 → 大雪渓 → 白馬岳 → 杓子岳 → 白馬鑓が岳 → 天狗山荘でテント泊
2日目 天狗山荘 → 不帰キレット → 唐松岳 → 八方尾根 → 八方池 → 八方バスターミナル
1日目(夜行バス → 猿倉)
新宿バスタから夜行バスを使って白馬町までアクセスします。
夜行バスも久しぶり。
夜行バスの「どうぞ!寝てください!」的な雰囲気がどうも苦手で毎回眠れないんですよねぇ。
今回もよく寝られませんでした。
明け方に白馬町バス停に到着し、徒歩で白馬駅まで向かいます。5分もあるけば到着します。
白馬駅前から猿倉までバスでアクセスします。
ちょうどこの日からバスが走り始めていました。
駅前の観光案内のおっちゃんが、「アイゼン持ってきたか?!」と声をかけてくれました。
そのおっちゃん曰く、今年は小雪渓での事故が多いとのこと。
アイゼンを履かずに登って、その結果滑落してしまうのだとか。
まぁ、そんなこと言っても、写真で見る白馬岳までの雪渓は、なだらかで、平原に雪が積もっている程度だろうと高をくくっていました・・・(後で痛い目に合うw)。
1日目(猿倉 → 白馬岳 ⇨ 杓子岳 ⇨ 白馬鑓ヶ岳 ⇨ 天狗山荘)
猿倉に無事到着し、準備を整えて出発。
まずは、「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」が有名な白馬尻荘を目指します。
久しぶりのテント泊の荷物を担いでの登山。
開始10分でへばりましたw
林道を進み白馬尻荘に到着!
よく写真で見るやつだ!!
感動!・・・する暇もなく休む!!!w もうつかれた!
白馬尻荘に着いたのが7:25
登り始めて55分が経過していました。
少し休憩して、いざ大雪渓へ。
僕は普段、雪山を登るときなんかは、アイゼン付けずに登って、登れなくなったら装着するタイプの人間なので、まずは大雪渓もアイゼン未装着で登ってみましたが、これが結構滑る!
すかさずアイゼンを装着します。
買ったはいいものの、全く日の目を見なかった6本爪アイゼンを使います。
始めて使う登山用品ってちょっとうれしいよね。(笑)
で、装着して登山を始めましたが、なんという心もとなさ!
6本爪結構滑る!
前爪があるのとないのとじゃ全然違うのね…
というか、ただの平原かと思ってたのに、割と斜度あるやないか!!
完全に大雪渓をなめてましたな・・・。
ひたすら耐えて白馬頂上山荘に着いたときにはもうヘロヘロだし、お腹すいたし、天狗山荘に行かずに帰ろうかと思いましたw
頂上山荘に到着したのは11:45
出発から約5時間が経過しています。
お昼ご飯を食べた後、荷物をデポし、白馬岳へ。
剱岳がとてもきれい。
山頂で一人で登りに来ていたイケメンのお兄さんに写真を撮ってもらいました。
イケメンお兄さんとちょっとおしゃべりをして、次の日不帰キレット行くなんて話をしたら、
「え?!怖くないんですか?!」
「まだ雪が残ってて、怖いみたいですよ。山荘の人が言ってました」
「白馬岳も、ちょっと切れ落ちているところがあるでしょう(たしかに、崖がある)。こんなとこばっかですよ不帰は。」
なんて脅されて、めっちゃ不安になった・・・。
お兄さんによると、杓子岳に向かう登山道もまだ雪が残っていて怖いとのこと。
僕を恐怖の底に叩き落としてくるイケメンお兄さんとお別れして、杓子岳を目指します。
杓子岳は白馬三山の一つです。
ちなみに白馬三山は、白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳のことを指します。
杓子岳は、ガレ場が多い山でした。
体力消耗しすぎて、それしか印象がありませんw
杓子岳登頂15:00。開始から約9時間。
杓子岳を後にして、次は白馬鑓ヶ岳を目指します。
10分に1度くらいは休憩してたけど、なんとか登頂!
この日3つ目の山頂!
この時点で16:00。
もう身体はボロボロw
天狗山荘を目指します。
白馬鑓温泉の方の登山ルートは雪があって危険な状態のようでした。
大雪渓から来てよかった。
トボトボ歩き、天狗山荘に到着!
17:30頃到着。
結局11時間もかかっちまいましたw
やっと休めるんだと思うとめちゃめちゃ嬉しかったし、もうソロはしばらくやめようと思いましたw
テント泊をすると毎回雨風が強いんで、この日はさすがに大丈夫だろうと思ったんですけど、やっぱり雨風が強かったですw
5:00起床。
翌朝起床しても天気が悪かったから、もうこのまま引き返そうか悩みました。
でも、近くにテント張っていたおじさんが、
『不帰キレット行くよ!』と言っていたから、勇気づけられて前に進むことにしました!
5:55出発。
天気わっるぅ!!
展望は0。
苦行タイムのスタート。
6:15、天狗の頭を超え、
天狗の大下りを降り、
(個人的にここが一番怖かった)
不帰キレットを超えていきます。
雨降ってるし、岩場ツルツルだし、足に雨侵食してきたし、踏んだり蹴ったり。
過酷すぐる!!
7:35
第1峰!
第1峰ですぞ!!!なぞに興奮したね。
もはや先が見えません。
不帰の嶮
8:41
第2峰!!
第2峰ですぞ!!
生きてるだけで幸せ。
9:31
唐松岳!!
唐松岳ですぞ!
ってあれ?
第3峰は?どこ?
へ?
第3峰見つけられませんでした。
唐松岳からは安心して下山。
と、いうわけで無事今回のミッション『不帰キレットを超える』を達成しました。
確かに岩場が多くて一瞬怖いなあと思うこともありましたが、そんなにビビりすぎるとこではないのかなあと思いました。
でも油断大敵。当然きちんとした装備をして臨みましょう。
ハイキング程度の登山から一歩ステップアップしたい方にはとてもオススメの山でした。
今回はとにかく天気が悪かったから★3つ!
では、バーイセンキュー。