【コラム5】これだけは知っておきたい!~トムラウシ山遭難事故~
最近気づいたことは、僕の主食は米でもパンでもなく、「ラーメン」だということ。
1週間に3日はラーメンを食べに行っている気がします。今日も昼はラーメンを食べました・・・(でぶ)。
さてさて、
最近「山の危険性」についてコラムを書いていたからか、山岳遭難の事故をよく目にする気がします。
先日も北アルプスの西穂高岳で滑落した男性が死亡する事故がありました。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/region/amp/191103/rgn1911030031-a.html
コラム1では長野県に特化した遭難件数を取り上げましたが、警察庁の統計で、全国的に見ると令和元年の夏の間(7~8月)の遭難件数は、606件もありました。
(コラム1はこちら)
前年平成30年の遭難件数は年間で2,661件にも上り、平成29年と比べて78件も増加しています。
山に登っている以上、遭難はいつ起きておかしくないんですな。
今回は、改めて「山の危険性」をテーマにして、過去に起きた山岳遭難事故を取り上げ、私たちにできることを考えてみたいと思います!
目次
これだけは知っておきたい!トムラウシ山遭難事故
過去に起きた山岳遭難事故の中で最も知られていて最も重大な事故と言えば「トムラウシ山」で起きた遭難事故を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
この遭難事故では、19名中8名もの方が亡くなっています。
数字だけで考えるとあまりピンとこないかもしれませんが、自分に置き換えるとその恐ろしさがわかります。
もしゴルトラ登山隊のみんなで山を登って、その半分が遭難死してしまったとしたらと考えるだけで恐ろしいです。
どんな事故だったのか?
では「トムラウシ山遭難事故」とはどのような事故だったのでしょうか。
ものすごーく簡単に言うと、悪天候の中登山を行い、低体温症が発症した結果、多数の死者を招いた事故です。
この事故は、夏場に起こりました。
夏場でも低体温症が発生し、死者まで出してしまうということで当時話題を呼んだようです。
(※ググればいろんな人が記事を書いていますし、日本山岳ガイド協会が報告書を出していますので、詳しいことはそちらをご覧いただければと思います。)
事故にあったのは、ツアー参加者とガイド
この事故にあったのは、旅行会社の登山ツアーに参加した方15名と旅行会社のガイド4名(うち1名はシェルパ)の合計19名。
一番若いのは、ガイドの一人で当時32歳で、一番の年配は、ツアー参加者の69歳でした(男性1人、女性1人)。
ツアー参加者は、50代後半から60代がメイン。
みなさん登山経験が豊富で、中には登山歴53年の大ベテランの方もいました。
さらに、ガイドのリーダーも、登山経験が豊富、ガイド歴も長く、海外での登山経験なども豊富な方でした。
一般人から見ると、かなり登山に慣れているメンバーで構成されているパーティーのように思えますね。
事故にあったのは、夏場
この事故は、2009年7月16日に起こりました。
低体温症というと、気温が低い冬場に起こるものだというイメージがありますが、夏場でも起こりうるんだというのが印象的です。
ざっくりとした経過まとめ
ざっくりと経過をまとめます。
※詳細は報告書や他の記事を参考にしてください。
7月13日
新千歳空港に到着。ツアー客は登山用具などを買い足す。15日・16日の天候は荒れるだろうとガイドは予測していた。
宿泊施設で一泊。
7月14日
天候はガスがかかっていたが、予定通り出発。
途中の登山道は身体が持っていかれるくらいの強い風。
旭岳登頂後女性1名が嘔吐。
白雲岳避難小屋で一泊
7月15日
天候は完全な雨。風はない。体感温度もそれほど低くない。
パッキングが悪く、装備の一部を濡らした人もいた。
濡れた雨具や手袋などを乾かそうとしたが、ほとんど乾かなかった。
7月16日
前日の深夜からかなりの強風。
沼の水が氾濫。ガイドが手渡しでメンバーを渡そうとするが、ガイドのうち1名が転倒し、全身をぬらしてしまう。
女性登山客の一人の様子が急変。呼びかけにも反応が薄く、身体を動かそうとしない。
風は一段と強まり、常に強風が吹き荒れる状態(弱くなる瞬間がないほどの強風)。
さらにほかの女性登山客の様子がおかしくなる。腕でも止められないほどの震え。歯ががちがち震える。
他にも猛烈な寒さを感じる登山客が現れる。
進行状況によりパーティが大きく2つに分かれる。
一方のパーティでは、ガイドが低体温症の症状を発症。思考が回らなくなり、呂律も回らなくなる。そのうち、登山道に倒れこんでしまう。
もう一つのパーティでは、登山客数名が死亡。
この日に捜索も開始されるが、悪天候による視界不良で捜索を断念。
7月17日
天気は晴れ。
リーダーのガイドが死亡しているのを別のガイドが発見。
捜索隊が登山道に倒れている複数の遺体を収容。
事故から学ぶ3つのポイント
その1 「ひとまず行ってみよう」という判断を下すなら基準を持つこと!
この事故では、当初から悪天候で、風も雨も強かったそうです。特に何かの判断の根拠があったわけではなく、「ひとまず行ってみる」という考えによって登山ツアーが始まったと報告書にあります。
私たちも登山をしている以上、進むか撤退するか迷うことがあると思います。
そのときに「まず行ってみるか」という判断を下すには、「エスケープルートがあること」、「途中で引き返すポイントを決めておくこと」というような基準を設けておく必要があると思います。
こういった判断基準を持たずに進むと、撤退が遅れ、リスクは時間を追うごとに高くなります。
その2 メンバーでコミュニケーションを取ること!
ツアーには、ガイドが3人同行していました。
しかしながら、この3人は初対面。
さらに、ガイドのうち一人は、トムラウシ山は初めてだったと言います。
報告書には、次のように記載されています。
まとまったパーティにできるか、 〝にわか寄せ集めパーティ〟のまま進むかは、リー ダー次第である。そのためには、ツアーの出発前に まずはスタッフ間で、パーティ運営や安全管理について共通認識を持ち、役割分担を決めて、チームワー クを確立しておくべきである。
この事故では、スタッフの判断ミスや迷いによって対応が後手後手になってしまいました。
報告書や、事故後のガイドや参加者へのインタビュー記事などを読むと、『危険だと思ってたけど言えなかった』といった、コミュニケーション不足が目立ちました。
そういう意味では、最近SNSなどで、登山仲間を募集して即席のグループをつくり、登山をしているケースも見受けられますが、参加する時はしっかりと周りの人たちとコミュニケーションをとって、言うべきことは言う。という姿勢が必要かもしれません。
(とはいえ、あんまり細かいことまで言いすぎると嫌われるので注意しましょう笑)
その3 低体温症について知っておくこと!
そしてなにより、低体温症について知っておくことです。
トムラウシ山遭難事故に参加していた参加者もガイドも、低体温症のことは耳にしていたが、詳しいことは知らなかったということです。
低体温症については、また別の機会に取り上げたいと思いますが、
1 夏場にも起こる
2 山の上では体温が34度を下回ったら死ぬ
3 体温は常に奪われている(風・濡れた衣服・汗などで)
ということを意識するだけでも違うかもしれません。
平均体温が36度だとしたら、2度下がるだけでも死に直結します。
登山をする上で体温を保っておくことはとっても大事なことなんですな。
まとめ
以上偉そうに書いてきましたが、他人のことをとやかく言うのはとっても簡単なことです。
しかし、いざ当事者になったらと考えると…
今回はこのへんで。
バーイ、センキュー!
【コラム4】サッカーを超え、野球を追う登山
こんにちはこんばんはおはようございます。
昨日クリスマスプレゼントにカメラのレンズを買ってもらいました!
うれしいぜ~
次回の登山でパシパシやりたいと思います。
ところで、最近周りに登山をする人が増えてきた感じがします。
趣味が共通だと話も盛り上がるし、仲良くなれるし、いいことばかりです。
でも、そういえば、学生の頃はみんなサッカーやったり、野球やったりしていたのに、その人たちはどこ行ってしまったんでしょうか。
「登山」をする人が増えてきた感覚は正しいのでしょうか?
今日は国の統計局が5年に一度行っている「社会生活基本調査」を参考に、20代30代の人がどんなスポーツをしているのか見ていきたいと思います!
※今回の記事は、2018年の「社会生活基本調査」、数値は「行動者率」を参考にしています。
目次
10代はどんなスポーツをしているのか?
社会生活基本調査によると、15歳~19歳の方たちは約8割が何らかのスポーツに参加しているようです。
15歳~19歳というと、ちょうど高校生から大学1・2年生くらいの年代ですね!
みなさんはこの頃何をしていましたか?
10代が取り組んでいるスポーツをランキング形式にしました。
トップ5はこちら!
1位 「ウォーキング・軽い体操」
2位 「ジョギング・マラソン」
3位 「ボウリング」
4位 「バスケットボール」
5位 「サッカー(フットサルを含む)」
という結果になりました!
ボウリングなんかは、本格的にスポーツとして取り組んでいるというよりも、ラウンドワンやスポッチャなどで取り組んでいる人が多いんではないかなという印象。
バスケットボールに取り組んでいる人が多いというのは、結構意外だったかも?!
ちなみに、「登山・ハイキング」に取り組んでいるのは、スポーツに取り組んでいる人全体の6.7%で、多い順から17番目です。
めっちゃマイノリティー!
20代~30代はどんなスポーツをしているのか?
では一方で、20代、30代はどうでしょうか。
こちらもランキング形式で発表!
1位 「ウォーキング・軽い体操」
2位 「ボウリング」
3位 「ジョギング・マラソン」
4位 「器具を使ったトレーニング」
5位 「水泳」
ずいぶん健康志向になった気がします。(笑)
ボウリングは根強い人気ですなぁ。
もう少しランキングを見てみましょう。
6位 「野球(キャッチボールを含む)」
7位 「つり」
8位 「登山・ハイキング」
9位 「サッカー(フットサルを含む)」
10位 「サイクリング」
部活動でなんとなく人気が高そうな「サッカー」を押さえ、「登山・ハイキング」が堂々のトップ10入りを果たしました!(笑)
「野球」には負けました。
なんか悔しい!(笑)
サッカー人口は大幅に下がりました。
やはり働き始めてから、人数を集めてサッカー・フットサルをするっていうのは少しハードルが高いのかもしれません。
それに比べて、一人でも取り組めるスポーツ人口が増えるのが、20~30代の特徴という感じがしますね。
まとめ
ということで、僕自身も20代後半の年代になりましたが、「登山・ハイキング」をする人はやはりこの年代から増えてくるようです。
一方で、「サッカー」や「バスケットボール」などの若い世代で多く取り組んでいるスポーツは年をとるとスポーツ人口が減っています。
細かく見ていくと、40代、50代と年を重ねるにつれて、登山・ハイキング人口は増えていくみたいです。
年齢を重ねても長く続けられる登山とはこれからも長い付き合いになりそうです(笑)
以上、なんだかまとまりないですが、今日はこの辺で。
バーイせんきゅー。
2019.12.14 高川山(満足度★★★★★!)
ビストロきっちょむ登山隊。
いつも楽しそうにグループ登山をしているその登山隊は、我々ゴルトラ登山隊が憧れを抱いていて、いつか会いたいと思っている登山隊。
幾度となく、ビストロきっちょむ登山隊とは、あと少しのところですれ違っていて、会えずじまい。
それがなんと・・・
またしてもかすっていましたーーーー
ビストロきっちょむ登山隊は12月13日に杓子山へ。
我々は12月14日にお隣の高川山に行ってきました。
ぐぬぬ・・・。
それでも、とっても楽しくて、絶景とおいしいご飯を堪能してきました。
先に言います。
満足度は★5つの満点です!
目次
今回のメンバー
隊長
ゴルトラ登山隊の隊長。
前回の登山は体調不良だったが、今回は絶好調。
5分に1回ボケをかます。
タオ助
ゴルトラ登山隊初参加。
最近登山を始めたばかりで、今回が3回目の登山。
電車オタク。
カメラマンりょうへい
ペンタックスK-70を愛用中。
最近ハマった映画は「愛がなんだ」。
今日はこの3人でてっぺんを目指します!
今回のルート
大月駅 ⇒ おむすび山 ⇒ 天神峠 ⇒ 馬頭観音 ⇒ 高川山山頂 ⇒ 初狩駅
合計時間:約7時間(たっぷり休憩時間含む)
登山口まで
大月駅までは、特急あずさを使って都内から1時間ちょっとで行けます。
高川山は、都内からのアクセスが良くて、日帰り登山ができるし、頂上からは富士山が大きく見えるので、最近人気の山になっているそうです。
大月駅からスタート!
この時点で時刻は8:30頃でした。
登山口までは少し歩きます。
道を間違えないように要注意です。
途中橋を渡り、
橋を渡りきったところで、左折します。
すると標識が出てくるのでその方向に進みます。
すぐに高川山の案内標識が出てきます。
どう見ても民家の脇を進むことになるから、絶対一回躊躇するよw
僕たちも躊躇してたらおじさんが「こっちだよ~」と教えてくれました。
登山口から高川山山頂まで
経由地点であるはずの「おむすび山」や「天神峠」はおしゃべりしすぎていつのまにか通過w
前回の高妻山で体調不良のため元気がなかった隊長は、今日はこの通り絶好調。
やはり我らが隊長が元気だと、より登山が楽しくなりますな。
タオ助はまだ初心者なのに、弱音吐かずにずんずん進みます。
何かスポーツやってたのかと思ったけど、休日はショッピングモールをうろついてるだけらしいw
そして難なく登頂!
登頂した時間は、12:00頃。
登山開始から3時間30分ほどでした。
(途中の休憩は30分くらい)
山頂からは大きな富士山を見ることができました!
標高976メートルながら、眺望は抜群!
これは人気が出るのも頷けます。
ここでお昼ターイム!
隊長はここ最近ハマっている「チャーハン」を料理しました。
コンビニのおにぎりにチャーハンの素をかけて作るお手軽料理。
隊長曰く、コンビニのおにぎりは脂が入っているから調理にもってこいなのだとか。
ほんとか嘘かは誰も知りません。ただのボケだったのかな。(笑)
カメラマンりょうへいは、「ホットサンド」を作りました。
中身は「たまご」「ハムステーキ」「とろけるチーズ」。
たまごがなかなかうまく焼けなくて苦戦したけど結果めちゃウマ!
ご飯を食べた後は、コーヒーミルで挽きたてのコーヒーを飲み、タオ助が持ってきたミカンを食べてのんびりおしゃべりをしました。
幸せな時間や~
タオ助はこれから登山の時は果物を持ってくるとのことで、ノーパン登山部の「果物担当」に就任しました(笑)
下山までとその後
下山は初狩駅方面に下ります。
途中の登山道は枯れ葉が落ちていて滑りやすくて、全員コケました(笑)
隊長は絶対コケたのにコケてないと言い張るから写真がない。
いつか決定的瞬間を納めます。
無事初狩駅に下山!
時刻は15:30頃でした。
初狩駅から大月駅にもどり、タクシーで温泉に案内してもらいました。
案内してもらった温泉はこちらの「より道の湯」。
「都留市」駅から徒歩2分くらいの距離に位置しています。
とてもきれいで、食事もできました。
帰りは特急あずさにのってビューっと帰りました。
というわけで、今回も大大大満足の登山でした。
天気もよかったし、満足度は文句なしの★★★★★!
それでは、また会いましょう!
バーイ、センキュー。
【コラム3】山と自然ネットワーク コンパスを使ってみた
みなさんこんにちは。
今年は暖冬らしく、最近暖かい陽気が続いています。
さてさて、前回のコラムで「山と自然ネットワーク コンパス」(以下、コンパス)の話題に触れました。
このようなサービスを使えば、面倒な登山届もWEB上で提出することができるので、とても便利だと思います。
とはいえ、私自身もそんなに「コンパス」を使って登山届を提出したことがありませんでした。
そこで今回は「コンパス」を使って登山届を作ってみたいと思います!
目次
「山と自然ネットワーク コンパス」とは?
「山と自然ネットワーク コンパス」のホームページに「コンパス」について説明されており、主に三つの役割があります。
一つ目に「登山届の共有」
コンパス登山届は家族や友人との「共有」から始まり、「下山通知」を送ることで終了します。自治体や警察とも連携しているので緊急時の対応を迅速に行うことができます。
二つ目に「安全・安心」
コンパス登山届は家族や友人と「共有」し、自治体や警察とも連携することで、緊急時の対応を迅速に行うことを目的としております。
そして最後に、「相互扶助」
登山届は自分たちの安全対策だけではありません。遭難者を捜索する際、同ルート、同時間帯を計画している登山者を探し出し、目撃情報を訪ねることもあります。登山届を通じた登山者間の相互扶助の役割も担います。
個人的には、特に「相互扶助」の部分がいいなぁと思います。
登山届を出すことは自分だけでなく、周りの人たちのためにもなります。
どんな媒体で使えるの?
コンパスは、ウェブサイトとスマホアプリどちらでも使うことができます。
二つは情報が連携していて、共有することができます。
お金かかるの?
コンパスは、「無料サービス」と「有料サービス」のどちらもあります。
一部のサービスは有料となっているようですが、無料でも十分に使えると思います。
私も無料サービスを使っています。
実際にコンパスを使ってみよう!
コンパスは様々なサービスを使うことができますが、とにもかくにもまずは使ってはみないことには始まりません!
さっそく使ってみましょう!今回はウェブ上から使ってみたいと思います。
近々「高川山」に行こうと思っているので、その登山届を作ってみます!
ログインをする
トップページはこんな感じです。
右上に「ログイン・新規登録」ボタンがあるので、そこをクリック。
会員登録が済んでいな場合は、まず登録しましょう。
登山計画を作っていく
ログインしたら登山計画を作ります。
トップページの上に、「登山計画」というボタンがあるので、クリックします。
するとこのような画面になります。
7項目出てきましたが、登山届を作成するのは「新規作成 マップから」もしくは、「新規作成 フォームから」のどちらかを選択します。
今回は「新規作成 マップから」を選択します。
すると地図が出てきます。
右上に検索画面があるので、目的の山の名前を入れて検索するとその地点まで飛ぶことができます。
そして左上の「計画」ボタンを押します。
「計画」ボタンを押すと、地図上に黄色の丸印が現れます。
予定のルート上にある黄色の丸印をポチポチ押しながら、登山計画を作っていきます。
今回は大月駅から高川山を経て初狩駅に抜けるルートにしました。
ポチポチ選択した後はこんな感じになります。
ルートを選択できたら、自動的に時間などを計算してくれます。
出発時間が異なる場合は、鉛筆マークをクリックして時間を調整します。
次のページでは、グループを選択したり、目的を選択したりします。
グループ名はあらかじめ個人情報のところで登録しておきます。
出発時間や経由地の時間などは、自動的に入力されているので、休憩時間なども考慮した細かいところの修正をします。一番下に「次へ」というボタンがあるので押します。
次のページは、装備品などを入力するページです。
持参予定のものを入力しましょう。
個人装備・備品については、毎回入力するのは手間なので、「保存」ボタンを押せば次回に情報を呼び出すことができます。
便利やな~
次は同行者の情報です。
一緒に行く人の情報を入れましょう。
そのままスクロールすると、緊急連絡先の入力フォームになります。
下山予定時刻から一定の時間が経過すると緊急連絡先にメールが行くように設定できます。これは必須項目。
ここまで入力したら、あとは内容を確認します。
内容に修正がないようでしたら、「登山届を提出」ボタンを押します。
実際にコンパスを使ってみた感想
以上の手続きを経て、登山届を提出することができました!
手書きで登山届を作成するよりかははるかに簡単です。
改めて「コンパス」を使えば楽に登山届が出せるのだと分かりました。
特に登山経路をポチポチ押しながら計画書が作れるのは、感覚的にできるのでとても便利です。
(ちなみにスマホのブラウザからの申請はめっちゃ使いづらかったw)
さらに、作成した登山届はURLを共有することで仲間にも伝えることができます。
大切な人にもあらかじめ計画を共有しておくことで何かあった時にいち早く警察も行動することができます。
ぜひ一度は「コンパス」を使ってみてはいかがでしょうか。
では、今日はこの辺で。
バーイセンキュー!
【コラム2】遭難者の約8割は登山届を出していないという話
みなさんこんにちは。
この間までアマゾンがセールやっていたのでついいろんなものを買ってしまいました。
物が届くのが楽しみです!
さて前回のコラムでは「山の危険性」をテーマにしました。
今回も同じテーマを掘り下げていきたいと思います。
今回はタイトルの通り「登山届」に関して。
みなさん、登山届は書いていますか?
登山届ってなんだかめんどくさいし、どうせ遭難しないから書かなくていいやと思いがちですよね。
山梨県警のホームページに統計データが出ていたので、今日はそれをもとに山の危険性について考えていきましょう!
目次
遭難した人の約8割は届出をしていない
山梨県警のホームページを見ると、遭難者と登山届提出状況が載っています。
現在掲載されているのは、平成23年~平成28年の5年間のものです。
これによると、遭難件数は増加傾向にあり、5年間で約1.5倍になっています。
また、平成25年と平成28年は、遭難した件数が113件と最も多くなっています。遭難した人の登山届の提出状況を見ると、平成25年には、19件と最も少なくなっています。
これは、遭難者のうち、約8割が登山届を提出していないことを意味しています。
過去5年間の平均では、74%となっています。
遭難した人たちはかなり高い割合で登山届を出していないんですね。
なぜ登山届を出すのか?
登山届を提出しない理由はいろいろあると思いますが、そもそもなぜ登山届を出さなければいけないのでしょうか。
山梨県警のホームページにはこのように書かれていますので、参考になればと思います。
登山届は、遭難した場合の迅速な救助に役立つほか、作成することによって、事前にルートや装備の確認をし、計画に無理がないか、忘れ物はないか、危険箇所はどこかなど確認することができるので、必ず作成、提出しましょう
ちなみに群馬県は「群馬県谷川岳遭難防止条例」を定めていて、登山届出さない人は3万円以下の罰金です・・・!
簡単に登山届を作る
とはいっても、登山届って書くのめんどくさいですよね。
登山口で紙を書いて提出っていうのも時間がかかるし、一刻も早く山に入って自然を満喫したいものです。笑
現在では簡単に登山届をネットで作ることができます。
それが、「登山のコンパス」というサイトです。有名なので、知っている人も多いはず。
簡単に登山届を作ることができるので、登山に行く前に活用してみてくださいね。
まとめ
今回も山の危険性をテーマにコラムを書いてみました。
これから冬山シーズンなので、一層安全に登る準備をしていきましょう!
では、ばーいセンキュー!
【コラム1】後立山地域は遭難が多いので注意せよという話
みなさんこんにちは。
最近家のエアコンが壊れて極寒の家の中で過ごしていました。
ようやく昨日新たなエアコンが設置されて、エアコン最高!と叫びながら生活しています。
さて、今日は登山報告ではなく、ちょっとしたコラム的な記事を書いていきたいなと思います!
今回のお題は「山の危険性」。
積雪期の富士山を登っていた40代の男性が動画生配信中に滑落して亡くなった事故は皆さんの記憶にも新しいと思います。
何度行っても山は素晴らしいなぁと思うし、達成感は何にも代えがたいけれども、やっぱり危険とはいつも隣りあわせです。
改めて山の危険性について考えていきましょう!
どれくらい遭難が発生しているのか?
よくニュースなどで、「山での遭難が多くなっている」なんてことを聞きますが、実際どれくらいの遭難が発生しているのでしょうか。
長野県警のホームページを見ると、山岳遭難の発生件数を見ることができます。
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/shuho.html
2019年12月8日時点の統計を見てみると今年の遭難者は合計286件。昨年と比べると40件ほど少なくなっています。
どうやら昨年と比べれば遭難件数自体は減っているようです。
どこで遭難が発生しているのか?
遭難者数の地域を見てみると、最も遭難が起こっている山岳地域は「北アルプス」で、特に「後立山」で起こっているようです。全体の24.1%が「後立山」で発生しています。
「後立山」ってどんなところ?
そんな「後立山」とは富山県と長野県の県境に連なる連峰のことを指します。
有名な山には、「唐松岳」「白馬岳」「鹿島槍ヶ岳」「五竜岳」なんかがあります。
よくインスタグラムなんかでも「唐松岳」に登っている人を良く見かけます。なんとなく他人が登っている姿を見ると「自分も行ける!」と思いがちですが、遭難が多いことは頭に入れておきましょう!
とはいえ、ものすごく危険な山というわけではないので、注意するポイントをチェックしましょう!
「後立山」の注意すべき3つのポイント
後立山で注意すべきポイントは、3つあります。
1 白馬岳と唐松岳の間にある「不帰キレット」
キレットとは大きく切れ落ちた崖のことを指します。語源は「切れ戸」というようです。日本の山々にはあらゆるところにキレットがありますが、その中でも特に険しいキレットが三つあり、「三大キレット」と呼ばれたりします。白馬岳と唐松岳の間にある「不帰キレット」はその中の一つです。
「不帰キレット」は、第1峰から第3峰まであり、登ったり下ったり、登ったり下ったり・・・を繰り返します。
途中に鎖場があったり、はしごがあったり、多くの岩場を攻略しなければいけません。
天候が悪かったり、まだあまり登山になれていない人は、事前にしっかり情報を調べたり、装備をそろえたり、登山経験者と一緒に行くなど、対策を講じる必要があると思います。
※「不帰キレット」に行った記録はこちら
2 五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にある「八方キレット」
こちらも三大キレットのうちの一つです。「不帰キレット」に比べれば難易度が下がるようですが、キレットには変わりありません。注意を要する箇所です。
3 唐松岳と五竜岳の間の登山道
こちらはあまり知られていないのかもしれませんが、唐松岳と五竜岳を結ぶ登山道は意外にガレ場があったり、鎖場があったり、危険な道となっています。事前に情報を集めておいたほうが良いと思います。
安全な登山をするために
安全な登山をするために心掛けていることを紹介します。
登山アプリを使って、GPSで現在地を確認!
最近はヤマップやヤマレコなどのアプリを使って、自分が現在どこにいるのか、GPSを使ってわかるようになっています。紙の地図ももちろん持参していますが、アプリの方が早く・正確に自分の位置を知ることができます。現代の文明の力を最大限に活用しましょう!(笑)
行動食と防寒具は+1を!
いつどこで何が起きて遭難するかわかりません。そんな時には、まず「体温を下げないこと」が第一になります。そこで、「食べること」と「温めること」を考えて、食べ物を多めに持っていったり、防寒具を少し多めにしたりして準備しています。
特に僕は末端が冷えるので、下着を多めに持っていったり、手袋を多めに持っていったりしています。
これらの考え方は、冒険家の植村直巳の「冒険学校」という本に書いてあったことに影響を受けています。
勇気ある撤退を!
予定より行動時間がかかってしまったり、不測の事態が生じてしまった場合は、登頂をあきらめています。
山は逃げないので、また来ればいいのです。何よりも無事に帰って温泉に入ってうまいビールを飲むのが一番!(笑)
まとめ
山も雪化粧を始めていて、雪山シーズンが到来しますね。今シーズンも楽しく雪山に行きたいと思っているので、しっかり安全対策をしていきたいと思います!
では、バーイせんきゅー
2019.11.09 高妻山~下山記念日を制定しました~(満足度★★★★)
みなさん、こんにちは!
めっちゃ久しぶりの更新です。
ここ最近、山からかけ離れた生活を送っていたので、心にぽっかり穴が開いたような状況でした。
久しぶりの登山はそれはそれは楽しみで、当日までわくわくしっぱなしでした。
今回のメンバー
今回一緒に山を登ったメンバーを紹介します。
隊長
ゴルトラ登山隊の隊長。
いつも明るい笑顔でみんなを支える。
ボケが多めでツッコミが大変。
登山数日前から咳が止まらず、絶賛体調不良中。
ソロハイカーゆりごん
ソロハイカーとしてYAMAHACKなどにも紹介されるほどの実力者。実は登山歴はそんなに長くない。
登山数日前にぎっくり腰に襲われるも、鍼灸治療により猛スピードで回復。
アイドルまりえってぃ
登山を始めた頃はみんなから「イモ、イモ」言われていたが、最近大人の女性に変貌を遂げてきている我ら登山隊のアイドル的存在。
登山中すぐに転んでしまうので、今回は転ばないことが目標。
登山前日に猛烈な腹痛に襲われ、当日も終始腹痛に襲われる。
カメラマンりょうへい
久しぶりの登山でうれしさ爆発中。
山に行っていない間は市民プールで泳いでいました。
登山前日に猛烈な喉の痛みに襲われる。
以上、全員体調不良の中登山スタートです!!!(不安!!(笑))
今回のルート
戸隠牧場 ⇒ 不動避難小屋 ⇒ 五地蔵山 ⇒ 高妻山 ⇒ 五地蔵山 ⇒ 弥勒尾根 ⇒ 戸隠牧場
の、はずでしたが、五地蔵山で急遽下山・・・!
詳しくはこの後で・・・。
登山口まで
戸隠牧場までは、関越道・上信越道を爆走してアクセス!
夜道の運転は怖かったけど、久しぶりの夜から出発でアドレナリン全開!
戸隠牧場に着いたときは、午前4:30。
星空満点でめーーーちゃきれいだった(寒すぎて写真を撮る余裕がありませんでしたw)。
1時間ほど車の中で仮眠し、太陽が昇ってからレッツラゴー!
(出発は、6:15頃)
戸隠牧場(登山口)から不動避難小屋まで
戸隠牧場を出発し、まずは不動避難小屋を目指します。
広い平原を進みます。
このルートでは、鎖場が登場し、帯岩という少し難所が登場します。
ところどころ、アイスバーンになっていて、つるっつる滑る!!
鎖がなかったら滑落してますな・・・。
そして帯岩に到着!
一枚岩をトラバース気味に通過。
ここもアイスバーン状態になっていました。要注意です。
帯岩通過後は、霧氷がきれいで、幻想的でした。
不動避難小屋に到着!
時刻は9:15
登山開始から3時間が経過していました。
ここで、捧隊長、実は熱があったことが発覚!
それにみんな病み上がり状態でこのまま登山を続行するのは不可能と判断。
五地蔵山まで向かってそこから弥勒尾根を通過して下山することにしました。
これまで、登頂せず下山したことはなかったため、この日を「下山記念日」として、毎年同時期に途中で下山しようという話になりました(笑)
五地蔵で昼食を食べて、下山。
ここが五地蔵山かと思っていましたが、この先に五地蔵山山頂がありました。
昼食食べた後は、眠すぎてみんなで昼寝。
もう若くないんだなw
高妻山を眺めて、この日は撤退しました。
いつか必ずリベンジや!
下山後は、温泉に浸かって疲れをいやし、関越道を爆走して帰宅しました。
温泉はこちらを利用しました♪
戸隠神告げ温泉(湯行館)
めちゃくちゃ大きい白菜やだいこん、玉ねぎが売ってたよ。
え!?ぶどうジュース飲んでるの!?ってくらいジューシーな巨峰も売ってました(隊長が3房購入) 。
高妻山は人もあまり入っていなくて、スリリングな岩場もあったりでとても楽しい山歩きができました。
麓にはキャンプ場もあるので、キャンプに来ても楽しめると思います!
今回は山頂まで行けなかったので、登頂した時の期待を込めて、今回は満足度★4つ!
では、バーイセンキュー。